総研大生コラム

分子研・岡崎あれこれ

三宅 雄介
総合研究大学院大学物理科学研究科機能分子科学専攻

今回、総研大コラムの執筆を仰せつかりました小川グループ、博士後期過程3年の三宅です。分子研ってどういうところか、分子研がある岡崎という場所について簡単に紹介できたらと思います。共同研究で来訪される研究員や、これから総研大に入学を希望される学生の方々のほんの少しでもお役に立てたら幸いです。

まず大学ではなく分子研という研究所で学ぶメリットはなんでしょうか。
1)恵まれた研究の設備環境。これは私が説明するまでもなく非常に恵まれています。人が少ないこともあるのですが、研究設備は、待たされることなく比較的自由に使えると思います。データベース関係も充実しています。
2)アクティビティの高い研究者と過ごせる。個人的にはこれが一番良い点ではないかと考えています。分子研は少人数のグループ同士が、合同でセミナーをやることが多く、異なる分野の専門家と意見交換ができます。研究会も多いです。そこから、共同研究に発展することもしばしば。セミナーだけでなく、各種のイベント事の後に行われるラウンジでの飲み会でも、濃密な研究者同士のやりとりが楽しめます(床で転がって寝ている方もいらっしゃいますが(笑))。研究所外に出ても、岡崎3機関(分子研、生理研、基生研)関係者が良く出入りする場所なんかがあります。今日も公務員宿舎の近くのワインバーなんかでは、ナノ構造の研究する学生と苔の専門家などが楽しくお酒を飲みながら議論していたりするしょう。ひょっとしたら分子研の広報担当者なんかが飲みに来ているかもしれません。
3)語学関係のプログラムが充実している。岡崎3機関には、2名の専任ネイティブ英語教師がおり、会話とプレゼンテーションの授業が開講されています。分子研以外の2研究所の学生、スタッフも参加するので、そこで交流が深まってよい友人が出来たりします。個人的な感想ですが、非常に授業の雰囲気が良く、毎回得られるものも多かったです。また機会があれば受講したいと思うプログラムでした。分子研の場合、研究室に海外から研究員が来ることもしばしばあるので、この語学関係の知識は即実践できます。私の場合は、分子研来て一年目にインド、ドイツ、中国から、2年目にはインドからの研究者がグループ内にいましたので、英語をしゃべる機会には事欠きませんでした。

他にも色々とメリットはあるのですが、じっくりモノを考えたい、研究したいという学生には分子研最適な場所だと思います。研究に疲れたら仲間たちとバレーボール、バドミントンやサッカーなんかの課外活動(サークル)で汗を流すのも良いかと。研究所内にはテニスコートや、卓球場、トレーニング施設なんかもあります。山手地区のラウンジでは音楽が趣味の有志が集まって不定期に演奏会や、月に一回ほどの割合で、HappyHourという名のパーティが催されており、非常に良く賑わっております。週末には、友人に車を出してもらって海や山に繰り出すことも多いです。岡崎自体は、都会的な刺激がほしい人にはちょっと物足りないかもしれませんが、名古屋に出るのも比較的容易なので結構便利な場所なのではないでしょうか。

このコラムを書くに当たって、岡崎という土地を紹介するに当たり、岡崎在住の友人に岡崎といえば何という質問をぶつけたところ、「……味噌。」という答えが返ってきました。味噌というトピックのみでコラムの後半を書ききる自信はありませんので、簡単に岡崎という街を紹介させていただきます。岡崎という土地は、地理的には坂が多く、生活をするうえでは、車はあったほうがよいです。しかし車の運転が荒いお土地柄なので、運転の際にはご注意を。私の目線から見て岡崎の特徴と言えば、意外に思われるかもしれませんがエスニック料理、特にインド料理屋(一般的なカレー屋は除外する)が多いことだと思います(ここでは触れませんがタイ料理屋も多い)。岡崎という街には外国の方(多数派は南米系)が多いので、そのことも一因だと考えられます。研究所から数キロ圏内に知っている範囲でも7軒のインド料理屋があります(全国的にはもっと密度の濃い場所があるかもしれませんが)。岡崎市内のインド料理屋の特徴としては、なぜか料理人には、ネパール系の人々が多いということです。そのためインド料理といってもネパール系の味が多いです。料理人が変わると味が変わるため、店によっては日によって全然違う味になっていたりするのもある意味、魅力の一つです。ベジタリアンのインド系の研究者の来訪に備えて、ベジタリアン向けのメニューがあるインド料理屋をいくつか知っておくと便利です(うちのラボでは今まで3回の来訪ありました)。駅前のインド料理屋ではスパイス類もスーパーなどより格安で購入できるので、長期滞在のインド系研究者には教えておくと喜ばれます。常連になると、いろいろと面白い情報(腰痛の民間療法とか変な言葉とか)を教えてくれるのも魅力です。岡崎にお越しの際には、一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

取り留めのない文章になってしまいましたが、最後に、ぜひ分子研で最良の研究生活を楽しんでください。では。

(「分子研レターズ58」(2008.8発行)より)

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