30年の歩み
 「自然現象を分子の挙動というミクロな観点から理解し、物質探求の新しい研究方法を開拓する中核的な研究所を日本につくろう」という15年以上にわたる関係研究者の尽力のもとに、分子科学研究所は愛知県岡崎市にに1975年4月に創設されました。
  設立時は3つの研究系と1つのセンターという比較的小所帯でスタートしましたが、卓越した研究成果を挙げて、短期間のうちに分子科学の世界的研究拠点として認められるようになりました。以来、徐々に組織の改変・拡充を重ねて、現在では7研究系・2研究施設・2センターを有しています。研究分野も、分子科学の基本的な領域からナノサイエンスやバイオサイエンスまで広範にカバーする陣容になっています。
  所内スタッフが最先端の研究を進めるとともに、大学共同利用機関として、設立当初から国内ばかりでなく海外からも多数の研究者を受け入れて共同研究を行ってきています。また、1988年の総合研究大学院大学開学以来、その基盤機関として教育にあたり、将来を担う研究者の養成に努めています。
     
1975年から1976年まで仮庁舎として利用された愛知教育大学旧図書館
2003年に完成した山手地区の実験棟

1975年から1976年まで仮庁舎として利用された愛知教育大学旧図書館

 

2003年に完成した山手地区の実験棟

     
電子計算機を起動する赤松秀雄初代研究所長(1979年)
現在、計算科学研究センターに設置されているスーパーコンピューター

電子計算機を起動する赤松秀雄初代研究所長(1979年)

 

現在、計算科学研究センターに設置されているスーパーコンピューター

     
設置後間もない1984年当時の極端紫外光実験施設(UVSOR)
2003年に高度化が完了した現在のUVSOR

設置後間もない1984年当時の極端紫外光実験施設(UVSOR)

 

2003年に高度化が完了した現在のUVSOR

沿革 創設期
1975 分子科学研究所創設
赤松秀雄初代所長就任

分子構造研究系設置
電子構造研究系設置
分子集団研究系設置
機器センター、装置開発室、 管理部設置
   
1976

理論研究系設置
相関領域研究系設置
化学試料室設置
実験棟第1期工事竣工

   
1977 相関領域研究系改組
電子計算機センター、極低温センター設置
   
1978 電子構造研究系増設
分子集団研究系増設
研究棟竣工
装置開発棟、機器センター棟、化学試料棟竣工
   
1979 分子構造研究系増設
分子科学研究所創設披露式
電子計算機センター棟竣工
実験棟第2期工事、極低温センター棟竣工
赤松所長による表札取り付け
 
建設中の分子研実験棟
 
分子研創設披露式

成長期
1981 長倉三郎第2代所長就任
岡崎国立共同研究機構発足
(分子科学研究所、基礎生物学研究所、生理学研究所)
理論研究系増設
   
1982 極端紫外光実験施設(UVSOR)設置
極端紫外光実験棟第1期工事竣工
   
1983

電子構造研究系増設
分子集団研究系増設
極端紫外光実験棟第2期工事竣工
極端紫外光実験施設ストレージリング装置に電子貯蔵成功

   
1984

錯体化学実験施設新設
流動研究部門制度発足
極端紫外光実験施設披露

   
1985 分子科学研究所創設10周年記念式典
   
1987 井口洋夫第3代所長就任
   
1989

分子集団研究系増設
相関領域研究系増設
南実験棟竣工

   
1991

極端紫外光研究系新設
分子集団研究系改組
極端紫外光実験棟(増築)竣工

   
1993 伊藤光男第4代所長就任
   
1994 電子計算機センター棟(増築)竣工
   
1995 相関領域研究系改組
理論研究系増設
分子科学研究所20周年記念式典
   
1996

相関領域研究系増設

   
1997 機器センター、極低温センター、化学試料室廃止
分子制御開発研究センター、分子物質開発研究センター設置
   
1999 茅 幸二第5代所長就任
   
2000 電子計算機センター、錯体化学実験施設錯体合成研究部門(流動)廃止
電子計算機室設置
共通研究施設設置
   
2002 相関領域研究系分子クラスター研究部門(流動)、分子物質開発研究センター廃止
分子スケールナノサイエンスセンター設置
山手2号館竣工
山手1号館A竣工
   
2003 山手4号館竣工
岡崎国立共同研究機構創設
 
極端紫外光実験施設完成
 
10周年記念講演会 G.C.Pimentel博士の講演
 
 
 
 
 
 
 
 
電子計算機センター
 
 
現況
2004 中村宏樹第6代所長就任
岡崎国立共同研究機構廃止
大学共同利用機関法人・自然科学研究機構発足

山手5号館竣工
山手3号館竣工
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