分子科学研究所

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2014/07/16

アウトリーチ

古谷 祐詞先生の出前授業記(2014年7月14日実施)

7月14日(月)に六ツ美北中学校で1年生35人を対象に「光エネルギーとタンパク質」という授業を行いました。本授業は科学技術振興機構さきがけ研究「光エネルギーと物質変換」領域および東京応化財団の支援も受けて行われました。

授業では,光エネルギーが植物の光合成,動物の視覚,細菌の光エネルギー変換・情報変換と様々に利用されていることを概説し,それらがタンパク質によって担われていることを話しました。タンパク質はアミノ酸が数珠のようにつながった紐のようなもので,折り畳まれて,色々な形になることを説明しました。


140714_2.jpg光を受容するタンパク質の紹介として,眼のロドプシンの話しをして,網膜の視細胞の種類や光の色を識別するしくみなどを説明しました。次に微生物に含まれるロドプシンとして,バクテリオロドプシンやハロロドプシンについて,私の研究成果の内容も含めて話しました。次に,1年生達が習っていた光合成についてのしくみの話しをし,人工光合成についても,その将来性や現状について話しました。まだ,原子・分子について習っていないので,初めて聞くような話かもしれないけど,疑問に思うことがあれば自分でさらに調べることを期待して,少し高度な内容となりました。

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最後に,東京応化財団から提供された日本化学会編「感動する化学」東京書籍および藤嶋昭監修・吉祥瑞枝著 「マリーキュリーの玉手箱」をプレゼントするにあたり,内容の説明を行いました。特にマリーキュリー夫人の語録について具体的に何点か挙げて,説明しました。将 来,進路を考える際に参考になれば幸いです。

                                  (古谷 祐詞記)