分子科学研究所

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2020/12/18

アウトリーチ

湊 丈俊先生の出前授業(岡崎市立六ツ美北中学校 2020年12月4日実施)

12月4日(金)に岡崎市立六ツ美北中学校の2年生を対象として、「科学者の役割」と題した出前授業(サイエンスセミナー)を行いました。本授業は、機器センターの湊丈俊 主任研究員が実施しました。当日は片柳英樹 助手も会場でお手伝いしました。今回のサイエンスセミナーは「職業を学ぶ講演会」でもあり、六ツ美北中学校では感染予防のため実施を見合わせていた「職場体験学習」の代わりとなる、様々な仕事をされている方々の講演の中の一つにもなっています。この授業は、感染予防のため、広い体育館で換気に注意しながら行われました。

授業では、まず、湊講師の研究テーマである電池の原理や機能について解説し、また職業としての科学・科学者の意義や魅力について、そしてなぜ自分が科学者になったのかを、子ども時代のエピソードも交えて紹介しました。その後、今回生徒さん達に体験してもらう「人間電池」の実験方法について説明しました。

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「人間電池」について説明する湊講師

はじめの実験では、人間電池が簡易な「ウソ発見器」としても働くことを、体育の畔柳晶帆先生に被験者になっていただいて、デモンストレーションしました。これは次の「競争」のヒントにもなっています。

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畔柳先生に、人間電池を応用した「ウソ発見器」の被験者になっていただきました。
(手前のテーブルには各5名分の「人間電池」電極(消毒済み)が置いてあります)

次に、代表の生徒さん15名に前に出てもらって、3班に分かれ、5名ずつで直列つなぎの人間電池を作りました。その出力で、どの班が一番、電子オルゴールが綺麗に鳴るか競争します。各班には出力を上げるために「瞑想する」「踊る」「走る」のどれかを選んで、実際に5分間チャレンジしてもらいました。各班真剣に取り組む姿に、会場はとても盛り上がりました。

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電池の出力を上げようと疾走する、「走る」班の生徒さん達
(その汗でみごとに1位を勝ち取りました!)

生徒さん達には、電池の原理や機能に加えて、科学者は「もの(応用)」と「こころ(基礎)」で人を幸せにすることを目指して、日々奮闘していることをお伝えできたのではと思います。このたびの出前授業にあたり、理科ご担当の水野安史先生をはじめ六ツ美北中学校の先生方には大変お世話になりました。ありがとうございました。

(片柳英樹・湊丈俊 記)