第4回固体化学フォーラム

第4回固体化学フォーラムは盛況のうちに閉会しました。

招待講演の先生方をはじめ、参加者の皆様に御礼申し上げます。

フォーラム趣旨

2015年、日本における固体物質・材料研究の推進とコミュニティ形成を目的として「固体化学フォーラム(Solid State Chemistry Forum)」が結成されました。その趣旨は、固体化学、無機化学、錯体化学、材料科学の各分野の研究者が意見交換や情報共有をする場を提供すると共に、物性物理、理論化学、物理、計算化学、さらには放射光や中性子などの大型評価施設や産業応用などの分野との接点を作り、将来に向けて新たな固体物質・材料研究の潮流を生み出していくことにあります。特に若手研究者が異分野の研究に接する機会を増やし、研究の新たなブレークスルーを産み出す原動力になることを期待しています。

これを受け、2016年6月に東京大学物性研究所において第1回、2017年6月に東北大学金属研究所において第2回、2018年6月には京都大学化学研究所において第3回の固体化学フォーラム研究会が開催されてきました(過去のプログラム等は当フォーラムHPを参照)。固体化学という共通の学問を通して、様々な分野の研究者が一堂に会して議論することに大きな意義のあることが強く認識されました。

この流れをさらに実りあるものとするために、今年度、第4回の固体化学フォーラム研究会を、大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 分子科学研究所で開催します。

提案者

東北大学金属材料研究所・教授      宮坂 等

東京大学物性研究所・教授        廣井 善二

東京工業大学科学技術創成研究院・教授  菅野 了次

京都大学大学院工学研究科・教授     陰山 洋

京都大学大学院理学研究科・教授     北川 宏

京都大学化学研究所・教授        島川 祐一

京都大学・名誉教授           高野 幹夫

日程 & 内容

会議名:第4回固体化学フォーラム研究会

開催日:2019年6月10日(月)-11日(火)

場所:岡崎コンファレンスセンター(愛知県岡崎市、名鉄東岡崎駅より徒歩10分)

内容:招待講演(口頭発表+質疑応答=30分)、ポスター発表、分子研ツアー、懇親会など

プログラム暫定版(pdfファイル)

招待講演者(敬称略、五十音順、講演タイトルは変更の場合あり)

東 正樹(東工大)「ビスマス、鉛ペロブスカイトの系統的な電荷分布変化と巨大負熱膨張」

有田 亮太郎(東大・理研)「機能反強磁性体のクラスター多極子理論」

石坂 香子(東大)「VTe2の構造相転移:特異な電子構造と格子ダイナミクス」

石渡 晋太郎(阪大)「新しい磁性リン化合物の高圧合成」

植村 卓史(東大)「錯体ナノ空間で高分子を制御する」

大坪 主弥(京大)「多孔性金属錯体ナノチューブの疎水性空間における超プロトン伝導」

大場 史康(東工大・物材機構)「半導体物性の系統的理論予測とデータ駆動型新物質探索」

木内 久雄(京大)「operando 硬X線光電子分光法による全固体電池計測の装置開発と反応解析」

草本 哲郎(分子研)「開殻π電子系が拓く発光・磁気特性」

解良 聡(分子研)「有機半導体の輸送電荷の特徴:光電子分光法による電子状態測定から」

近藤 剛弘(筑波大)「ホウ素と水素で構成される二次元物質ホウ化水素シートの特性」

櫻井 敦教(分子研)「赤外超高速分光で明らかにする固体酸化物中プロトン伝導メカニズム」

下谷 秀和(東北大)「有機半導体レーザーの開発」

関 真一郎(東大)「磁気スキルミオンの物質設計」

所 裕子(筑波大)「フォノンモード計算を用いた電荷移動型相転移錯体の設計」

中山 将伸(名工大)「材料シミュレーションによる蓄電池材料の効率探索」

平山 雅章(東工大)「電極/電解質界面におけるリチウムイオン導電現象」

藤田 晃司(京大)「層状ペロブスカイト酸化物における酸素八面体回転エンジニアリング:新規強誘電体・圧電体の開拓」

正岡 重行(阪大)「5つの金属イオンが織りなす触媒機能」

山本 浩史(分子研)「有機強相関トランジスタを用いた物性科学」

参加申込・ポスター発表募集

こちら(google form)から、参加の申込をお願いします。〆切は 5/20(月) です。

ポスター発表を募集します。ふるってご応募ください。発表賞を設けますので、学生の方もぜひ。ポスター発表応募者はアブストラクトを5/20 (月) までに、下記送付先に提出してください(件名は"SSCF研究会"にしてください)。

アブストラクト(wordファイル)

送付先: f-takeiri_at_ims.ac.jp (竹入史隆、"_at_" = @)

アクセス

こちらをご参照ください。会場の岡崎コンファレンスセンターは、分子研のキャンパスとは敷地が異なるのでご注意ください。最寄りのコンビニは名鉄東岡崎駅のファミリーマートです。

宿泊

会場周辺のホテルについては、こちらをご参照ください。

6/10 (月) については、共同利用宿泊施設(三島ロッジ)を一定数確保しています。部屋はシングルで一泊2,500円です。希望者は申込フォームでその旨を回答してください。先着順で定員に達し次第、申込を締め切ります。

懇親会

6/10 (月)の夕刻、ポスター発表に続いて懇親会をおこないます。ぜひご参加ください。

参加費(目安):一般3,000円、学生1,000円

メーリングリスト

SSCFメーリングリストに未登録の方は、この機会にぜひどうぞ。

研究会についての追い合わせ

分子科学研究所 小林 玄器

E-mail: gkobayashi_at_ims.ac.jp ("_at_"=@)

Tel: 0564-55-7440

事務手続き等について

分子科学研究所 鈴木 愛

E-mail: asz_at_ims.ac.jp ("_at_"=@)

Tel: 0564-55-7350