実験装置




SNOMと光学系の紹介(1) 日本分光社製SNOM

我々は1台めの装置として、日本分光(JASCO)製のSNOMシステムの一部を購入して用いています。といっても、購入したそのままでは我々の目的に十分用いることはできず、大幅な改造や、メーカーに制御ソフトの改善をお願いした結果、性能を出すことが可能となってきています。
日本分光社製SNOMのヘッドと周辺部分です。照射モードでの測定や、様々な光学系のレイアウトに対応するため、ベース板とヘッドのホルダに改良が加えられています。 左手前に見えるのがフィードバック用のLD、左奥にフィードバック用のポジションセンサ、 右側の名刺の束の下にあるのは透過光測定用のシリコンダイオードです。
ヘッド周辺部分を別な角度から写したものです。奥の正方形のCCD基板からヘッドに向かって、 伸びる長い筒は手作業で粗動アプローチする時にモニターするCCD顕微鏡です。 右側にあるのは蛍光測定用の冷却光電子増倍管です。
プローブ周辺の拡大写真です。細く白く見えるのが光ファイバーでアルミの筒の先にプローブがついています。 試料台の中にレンズが組み込まれていて、コリメートされた透過光・蛍光は下の45度ミラーで 検出器へと導かれます。
2次元ホログラフィック回折格子の表面形態像(topograph)を測定してみました。 図中のサイズは(X,Y,Z)=(5 micron, 5 micron, 150 nm)です。 X,Y軸の制御にフィードバックを用いていないため像が若干歪んでいるのがわかります。 Z軸方向のS/N比は悪くないので縦方向の分解能は数 nm程度は出るようです。