展示番号(E02)

放射光で拓くナノバイオエレクトロニクス

 軟X線という波長の短い光を照射することにより、シリコン表面がエッチングされる(削られる)ことを発見しました。波長が短いので10 nm以下の微細な加工が可能です。エッチング反応のメカニズム解明の研究のほか、光の進行方向に沿ってSiO2が異方性エッチングができることと、エッチング後のSi表面が極めて平坦であるというユニークな特色を利用して、神経細胞(ニューロン)膜の信号伝達機能をシリコン表面に構築する研究を進めています。各種の免疫不全や精神疾患などの診断や新薬の開発に役立つ、バイオセンサーへの応用が期待されます。

極端紫外光実験棟 ビームライン BL7U
極端紫外光科学研究系 反応動力学研究部門 宇理須恒雄教授グループ


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