分子研の散歩道1 研究者のよこがお

 

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「プレディ久ティブな量子化学計算理論」の研究者(柳井毅先生)

量子化学とは、量子力学の原理・手法に基づいて、物質の構造、化学的性質、反応機構などを研究する化学の一分野をいいます。化学結合の理論、分子構造の解明、物質の分光学的性質の解釈、化学反応の理論など、その適用は広く、故福井謙一先生が1981年にノーベル化学賞を受賞したフロンティア電子理論もこの分野の成果です。
先生は、励起状態(分子が興奮した状態)など複雑な電子状態を対象として、従来になかった大規模でプレディクティブな(予測することができる)な電子状態を計算できる方法を研究しています。

もっと詳しく知りたい方は、下記をご覧ください。
https://www.ims.ac.jp/research/group/yanai/


研究者になったのはなぜですか?

私は子供のころからコンピュータが好きでした。 将来はコンピュータを本格的に使う仕事に就きたいと思っていました。
それが、たまたま研究者への道が続いていました。

理論の研究を選んだのはなぜ?

学部生のころコンピュータを使った研究をしたいという思いから学部4年生から量子化学、理論化学の研究室に所属しました。私の研究は量子理論を化学に適用するというものですが、コンピュータを用いて分子の電子状態を精度良く記述するための基礎的な手法開発を行い、それを具体的な分子系に応用し化学反応計算や物性計算を行います。

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