分子研の散歩道1 研究者のよこがお

 

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今、最もホットな興味は?

私たちは、生物が一酸化炭素センサーをもっていることを見出し、一酸化炭素が生物にとって意味のあるシグナルであることを明らかにしました。 他の研究者により、 一酸化窒素もシグナルとしての役割をもつことがわかっています。  酸素にもそのような役割があります。
そして、今、私たちは“気体分子が生物においてシグナルとして働く”という、これまでにない新しい観点から研究を進めています。なかでも、気体分子がシグナルとして働くために必須な、気体分子センサータンパク質をテーマの中心にしています。

先生の研究の哲学は?

オリジナルな仕事であると同時に客観的にみて重要な仕事を行いたいと考えています。 
分子研のような少人数の規模の研究室では、オリジナルなことをしようとするにはアイデアがとても大切になります。現在ではいろいろな生物の塩基配列情報などを容易に入手することができますが、どのように利用するかはアイデア次第です。 
また客観的に重要なことというのは、生物の中で重要な役割をもっているものを、対象としていきたいということを意味しています。基礎研究ですから実用化されるという重要性とは異なりますが、生物にとって重要な役割を担っているものについて明らかにすることは、社会にとっても意味のあることだと考えています。

趣味は?

無趣味、ですね(笑)。 読書やボーっとしていることも好きです。
最近は子供も大きくなり、相手をしてくれなくなったので行かなくなりましたが、スキーをすることも好きですね。


青野 重利(あおの しげとし)・教授
1982年東京工業大学工学部卒 1987年同大学大学院理工学研究科博士課程修了、工学博士 日本学術振興会特別研究員、ジョージア大学博士研究員、東京工業大学助手、北陸先端科学技術大学院大学助教授を経て2002年5月より現職

聞き手&文:寺内かえで(広報室)、写真&web:原田美幸(広報室)
2010.7up

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