分子研の散歩道1 研究者のよこがお

 

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研究スタイルの特徴は?

やみくもにやる方ではないですね。でも、考えすぎないようにしています。特に実験では。 今は自分で実験する時間が無くなってしまいましたが、実験はやはりたくさんやらないと結果は出てこないと思っています。

一旦、結果が出たら、そのオリジンを論理的にはっきりさせることを大切にしています。

それから、“必ず装置を自分で作る”というのが私の特徴ですね。光学の分野では特にそうですが、新しいものを見たいと思ったらやはり作らないといけませんから。

先生の研究の哲学は?

基礎研究にこだわりを持ってやらなくてはいけない、と考えています。
光を使って物質を研究するために、装置作りから解析まで一貫してやりたいですね。

興味ある人物は?

平賀源内とか、ガリレオとか、面白い人だと思いますね。

平賀源内は、鎖国をしていた時代に、完成品だけ見て全部コピーを作ってしまったんですね。これは原理がわかっていないとできないことです。すごいことだと思います。それと、彼はアートの部分もすごい。油絵だって描き方について何の情報もなかったのに描いてしまいました。

ガリレオもアーティスト一家の出身なんです。彼自身というより、周辺も含めて面白いですね。

趣味は?

広くアートが好きです。

特に音楽が好きですね。ルネッサンスからバロックのイタリアの音楽は、いいですよ。
最近はジャズに興味が移っていますが。
とにかく、音楽はありとあらゆる種類のものに、一通り何でも興味を持ちますね。とりあえず、何でも1回は聞いてみます。

研究以外にも興味が広いんですね。

研究以外の方が広いですよ(笑)。

岡本 裕巳(おかもと ひろみ)・教授
1983年東京大学理学部卒業、1985年同大学大学院理学系研究科博士課程中退、1991年理学博士 1985年分子科学研究所助手、1990年東京大学理学部助手、1993年同助教授を経て、2000年11月より現職

聞き手&文:寺内かえで(広報室)、写真&web:原田美幸(広報室)
2010.7up

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