分子研の散歩道1 研究者のよこがお

 

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先生の研究の哲学は?

正しいシミュレーションをやりたいということですね。

“正しい”シミュレーションというのはどういうことですか?

シミュレーションというのはやれば何らかの結果は出ますから、奇をてらったものや、学問的に怪しいものというのもありうるんです。そういう間違ったシミュレーション結果であっても、パッと見た目が一般受けするものがあります。“間違った”シミュレーションというのは、たとえば、その状況では使ってはいけない理論を使っていたり、予め答えを用意しておいたりするものです。

私は奇をてらった研究はやりたくないですね。少々時間がかかってもよいので、正しく評価をされるような仕事をしたいと思っています。

趣味は?

いろいろありますよ。
大相撲を観ることは好きですね。力士では、武双山が好きでしたね。決して変化することがなく、いつも真正面から勝負していたところが好きでした。
落語を聞くことも好きですね。東京出身なので上方落語はあまり分からないんですが。

それと、お芝居を観るのもいいですね。歌舞伎とか、ミュージカルとか。

落語はいつ頃からお好きだったんですか?

助手として分子研に赴任してからです。車に乗っていて何気なく聞いていたラジオで落語をやっていて、面白いなあ、と思ったんです。東京にいたときはたくさんの刺激的な娯楽がありましたから全く興味がなかったんですが(笑)。

奥村 久士(おくむら ひさし)・准教授
1998年慶應義塾大学理工学部卒業
2002年同大学大学院理工学研究科博士課程修了 博士(理学) 東京大学工学系研究科日本学術振興会特別研究員(PD)、分子科学研究所助手、名古屋大学大学院理学研究科COE特任講師、ラトガース大学研究助教授を経て2009年5月より現職

聞き手&文:寺内かえで(広報室)、写真&web:原田美幸(広報室)
2010.10up

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