分子研の散歩道1 研究者のよこがお

 

TOPページ > 斉藤 真司

「コンピュータを使った分子設計や反応をめざず」研究者(永瀬茂先生)

分子科学の面白さは、反応、構造、運動などいろいろあります。
何がきっかけで分子が動いているのだろうか? その分子はどう動くのだろうか?
先生は、このようなことに興味をもち、コンピュータを使って、分子の運動をシミュレーションにより研究しています。研究対象は、水の過冷却、ガラス転移、生体、多次元分光法と多岐にわたっています。

もっと詳しく知りたい方は、下記をご覧ください。
https://www.ims.ac.jp/research/group/saito/
http://dyna.ims.ac.jp/NewHP_Group/


研究者になったのはなぜですか?

小学校の低学年の時には、昆虫が大好きでした。“昆虫博士”でしたね。
小学校高学年になると、今度は天文学者になりたいと思うようになりました。大学の1年か2年まではそう思っていました。でも実際には、天文を専攻することはなく、慶応大学の理工学部で化学を専攻しました。修士課程では違う大学の工学系に進学し、修士課程修了後には企業に就職するつもりでした。内定ももらっていました。国家公務員の試験も受けて合格していました。
きっかけは、慶応大学の先輩を介して分子研の研究技官のお話をいただいたことにあります。国家公務員試験合格者は技官に採用されることができたので、分子研に就職したんです。

理論計算化学との出会いは?

私は宇宙のことに興味があったので、学部の頃には化学よりも物理の勉強をよくしましたね。それで、卒業研究は理論化学の岩田末廣先生と茅幸二先生のところで行いました。それ以来、京都大学の中辻先生のところでも、分子研に就職してからも、理論化学の分野ですね。それぞれの先生からいろいろな教えを受けました。

どの先生も理論化学の大先生ですがどんな教えを受けたんですか?

岩田先生からは“研究は面白いもの”ということを教えられました。
中辻先生からは“研究は基礎に立ち返り考えていくもの”ということを教えられました。

分子研や名古屋大学でお世話になった大峯先生(現:分子研所長)からは“研究は深くするもの”ということを教えられました。

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