分子研の散歩道1 研究者のよこがお

 

TOPページ > 横山 利彦

最も気に入っているお仕事は?

分子研に来てからのことでいえば、やはり、さっきお話しした、紫外レーザーを使った磁気顕微鏡の開発に成功したことですね。
(この内容について詳しく知りたい方は、https://www.ims.ac.jp/news/2006/06/16_2402.html をご覧ください)

成功した瞬間の気持ちは?

成功した瞬間というのははっきりしないんですよ。最初のデータが得られた時には“本当かな?”という半信半疑の状態ですから、慎重に何度もやってみて“間違いない、やはりそうだ”と確信できたときに初めてじわじわと喜びを感じてくる、そんな感じでした。

今、最もホットな興味は?

まだ詳しく公表はできませんが、磁性以外のことを少しやってみています。やはり顕微鏡を開発しているんですが、これが、今一番興味のあることですね。

研究スタイルの特徴は?

物質の研究は、大きく分けて次の3つくらいに分けられると思います。
1.物質の特性を測定する方法の開発
2.物質の特性を調べる(物性)
3.新しい物質を作り出す
私は、1番目ですね。測定方法を開発することが私の研究の特徴です。

もちろん、開発した測定法で実際に実験をし、その結果についてなぜそういう結果になるのかを考えます。どちらも大切ですが、私自身についていえば、考える方が向いているのかもしれません。


先生の研究の哲学は?

そうですね。後世に残るような方法論を開発したいですね。

技術的な部分は、どんどん進歩して更新されていきますから、原理となるような測定法を残したいですね。

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