分子研の散歩道1 研究者のよこがお

 

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研究スタイルの特徴は?

いろいろな得意分野を持った人と、一つのターゲットに向かって研究を進める、というのが特徴でしょうね。X線構造解析の専門家、高橋先生の研究を引き継ぎ発展させている専門家とはいつも協力し合っていますし、ノックアウトマウスも作ります。山口助教もバックグラウンドは錯体化学ですが糖鎖の構造解析に活かしています。多彩な人材と一緒に仕事を進めていくのが面白いですね。
NMRは学生の頃からずっと扱ってきましたが、いわゆる“この道一筋”というタイプではないですね。必要なことは何でもやります。柔軟性はある方でしょうね。
それから、一人で密室にこもって発見することを面白いと思うタイプでもないですね。

だからディスカッションは大切にしています。

名古屋市立大学も兼任されていますね。

私にとっては教育というのも大きな喜びを与えてくれます。
教えている人が面白さを分かったときにはその状況を面白いと思いますね。
私が出来なかったことを学生が工夫して解決したときも面白いと思います。
人がどう育ってきたか、というのが分かるのはやはり面白いですよね。

今までに一番心に残っていることは?

いろいろあるんでしょうけど、みんな忘れちゃう(笑)。
私は、そんな面白い人間じゃないですよ(笑)。
私より、研究室の人たちの方がずっと面白いですよ。

加藤 晃一(かとう こういち)・教授
1986年東京大学薬学部卒 
1991年同大学院薬学系研究科博士課程修了、薬学博士 東京大学助手・講師、名古屋市立大学大学院薬学研究科教授を経て2008年4月より現職

聞き手&文:寺内かえで(広報室)、写真&web:原田美幸(広報室)
2010.9up

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