Manabi
フラーレン C₆₀
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炭素原子が球状につながる分子。図は炭素数60のもの。
ナノ材料としての特異な機能に注目が集まる。
のちに宇宙空間にも存在していることがわかった。
C₆₀は、五角形12枚と六角形20枚が組み合わさった「サッカーボール型」の炭素分子で、正式には「バックミンスターフラーレン」と呼ばれます。 1985年に発見され、そのユニークな構造は炭素材料の見方を大きく変えました。フラーレンはC₆₀以外に様々な炭素数のものがあります。高次フラーレンと呼ばれるC₇₀以上のフラーレンや、カーボンナノチューブもフラーレンの一種と呼ばれることもあります。
フラーレンは表面を覆うπ電子が広がっているため、意外なほど安定で、電子を受け取りやすい性質も持ちます。 この性質を利用して、有機太陽電池の電子受容体や分子エレクトロニクス材料として研究が進んでいます。 さらに、内部に原子を「閉じ込めた」特別なフラーレン(内包フラーレン)など、派生分子の世界も広がっています。
第145回分子科学フォーラム 50周年特別版「分子を使った光電変換の科学~革新的発光・発電素子の実現に向けて~」
電気を光として取り出すLEDや有機ELなどの発光素子、そして光を電気に変換する太陽電池などの発電素子は持続可能な社会の実現のために重要な役割を担っています。これら私たちの日常生活を支える光変換素子は、光電変換という共通の原理で動いています。この光電変換を、分子の力を最大限に発揮して自在にコントロールし、これまでにない革新的な機能をもつ発光・発電素子の開発を目指して行っている最先端の研究を紹介します。