分子科学研究所

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分子研について

分子研の挑戦

分子研のミッション

分子科学研究所は、物質の基本構成単位である分子に対する体系的理解を確立し、物質が示す多種多彩な現象を解き明かすことを目指した分子科学の中核的研究拠点として、1975年に愛知県岡崎市に設立された大学共同利用機関です。2004年より、自然科学研究機構を構成する5つの研究機関の1つとして活動しています。

分子科学研究所は、自らのミッションとして

豊かな自然において多様な物質循環、エネルギー変換を司っている「分子」についての知識を深め、卓越した機能をもつ分子系を創成すること

国際的な中核共同研究センターとして、国内外の分子科学研究を先導すると同時に、生命科学・天文科学などをふくむ分子が関与する広汎な関連分野の研究者と協同して、科学の新たな研究領域を創出すること

の2点を掲げ、その実現に向けて以下のような具体的対応を進めています。
 

第一線の分子科学者を結集した研究所として

分子科学研究所は、創設以来分子科学研究の中核として様々な取り組みを行ってきています。まず何よりも、分子に関する先端的計測法の開発と理論計算化学手法の先鋭化、さらに、多様な機能を持った分子およびその集合体の開発・合成を推進することにより、世界最先端の分子科学研究を行ってきました。これからも、分子科学をさらに多彩で豊饒な学際的フィールドとするために、新たな研究領域の開拓に挑戦します。

 

共同利用に対する取り組み

分子科学および化学に関連する唯一の大学共同利用機関として、国内大学研究者と協力して多数の共同研究を進めるとともに、大型の研究施設や汎用先端機器を広く共同利用に提供しています。また、萌芽的・学際的なトピックスを集中的に議論する研究会を多数開催し、様々な新しい学術領域を立ち上げてきています。

 

国際連携に対する取り組み

分子科学研究所は、国内ばかりでなく国際的な連携においても、分子科学の中核共同研究センターとしての役割を果たしてきています。独自の国際共同研究プログラムを実施して様々な国々の研究者との共同研究を実施するとともに、世界トップクラスの研究者が参加した国際シンポジウムの開催、さらに、海外若手研究者の積極的な招聘を行っています。

 

人材育成に対する取り組み

分子科学研究所は、人材育成の面でも分子科学関連分野の中核であり続けています。創設以来のユニークな人事政策によって全国規模での人的交流を活性化してきており、特に、研究に専念できる環境を提供することによって若手研究者の飛躍をサポートしています。また、充実した研究環境で少数精鋭の大学院教育を行うことにより、次代の分子科学を担う研究者の育成に貢献してきています。

 

社会との交流

分子科学に関する研究教育活動に加えて、分子科学研究所はサイエンスの意義や面白さを広く社会へ発信しています。インターネットや各種メデアを通じて最先端の研究成果を分りやすく紹介するとともに、特に、地元岡崎の教育機関との連携を重視して、未来の主役である子供たちの心の中に科学の芽を育むことに取り組んでいます。