分子科学研究所

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2016/01/19

受賞

小杉信博教授が第68回日本化学会賞を受賞

光分子科学研究領域の小杉信博教授が研究題目「分子の内殻励起に関する先導的実験および理論」で第68回日本化学会賞を受賞しました。日本化学会賞は化学の基礎または応用に関する貴重な研究をなし、その業績が特に優秀な者に授与されます。
小杉教授は着任より20年以上にわたって、炭素、窒素、酸素のK殻や、3d遷移金属のL殻の内殻励起を起こす軟X線を利用した分子科学を牽引してきました。軟X線が大気や水に対して透明ではないなどの理由で発展途上にあるなか、同氏は分子科学研究所の極端紫外光研究施設(UVSOR)の施設長として2度にわたる高輝度化事業を推し進めました。海外の放射光施設や研究コミュニティと相補的に連携を図りつつ、光源・分光器・検出器の高性能化や回折限界に迫る空間分解能を達成し、また、その過程を通じて若手や中堅の研究者を育成されてきました。このような、軟X線を用いた分子の内殻励起に関する体系的研究が高く評価され、第68回日本化学賞の受賞が決まりました。表彰式は3月26日(土)に同志社大学京田辺キャンパスにおいて行われる 予定です。