分子科学研究所

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2020/10/16

アウトリーチ

松井文彦先生の出前授業(2020年9月25日実施)

9月25日(木)に岡崎市立岩津中学校の1年生を対象として「超伝導って何?最先端研究施設から出張実験」と題した出前授業(サイエンスセミナー)を行いました。本授業は、松井文彦 主任研究員、林憲志 技術職員、岡野泰彬 技術職員、片柳英樹 助手の4名で実施しました。

今回は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、1年生の生徒さん達は一堂に会せず、クラスごとに4回、同じ授業を繰り返して行いました。当日は、松井・片柳の二講師が中学校を訪問して、物質の三態や、超伝導について説明し、また、超伝導物質を液体窒素で冷却して「マイスナー効果」を実際に体験してもらいました。自ら磁石を浮かべたり、釣り上げたりする実験では時折歓声が上がるなど講師にとってもうれしい反応がありました。

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実演を交えて液体窒素の性質を説明する松井講師

授業の後半では、中学校に新しく整備されたオンライン授業環境を早速活用させていただき、教室と、分子研の放射光施設「UVSOR」とを結び、UVSOR実験ホールの林・岡野の二講師から「生中継」で、超伝導材料を調べる最先端装置などが並ぶ施設の紹介をしました。共同利用のユーザーの先生にも飛び入り参加していただきました。

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「それではUVSORから生中継です!」

クラスごとの実施、オンライン接続など、コロナ禍での前例のない出前授業にあたり、理科ご担当の桂泰輔先生をはじめ岩津中学校の先生方には準備段階から大変お世話になりました。この授業を通じて、生徒さん達には、少人数で超伝導の不思議を間近に感じ、また今回初めての「生中継」も新鮮で、分子や物質の科学について興味を持つきっかけを、感じ取ってもらえたようです。

(片柳英樹・松井文彦 記)