分子科学研究所

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2021/12/27

アウトリーチ

松井文彦先生の出前授業(2021年12月17日実施)

12月17日(金)に岡崎市立甲山中学校の1年生1クラスを対象として「超伝導って何?最先端研究施設から出張実験」と題した出前授業(サイエンスセミナー)を行いました。本授業は、主講師 松井文彦 教授、副講師 片柳英樹 助手で実施しました。

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松井講師から、まず授業内容についての紹介です。


今回のセミナーでは、まず物質の状態変化(相転移)について説明しました。そして状態変化の実例として、空気の入ったビニール袋を液体窒素に入れると、どんどん小さくなって、中に少し液体(液体酸素)ができることを、生徒の皆さんに体験してもらいました。

次に、これも相転移の一種である超伝導について説明しました。それから実際に超伝導物質を液体窒素で冷却して「マイスナー効果」を体験してもらいました。自ら磁石を浮かべたり、釣り上げたりする実験では大変盛り上がりました。冷やした超伝導体の上に浮かぶ磁石が竹のピンセットで突っついても空中に留まって動かない不思議な感触に歓声が上がりました。

授業は順調に進み、最後に甲山中学校の高橋先生のご提案で、山茶花の花や風船を液体窒素に入れた時の変化を調べました。

このたびのサイエンスセミナーにあたり、ご担当の高橋秀徳先生をはじめ甲山中学校の先生方には大変お世話になりました。この授業が生徒さん達にとって、物質の状態変化や超伝導の不思議を間近に感じ、分子科学について興味を持つきっかけとなれば嬉しく思います。

(片柳英樹・松井文彦 記)