分子科学研究所

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2022/02/14

アウトリーチ

岡崎北高校で古池美彦助教が講演(2021年12月6日実施)

愛知県立岡崎北高校におきまして2021年12月6日に一年生を対象とした進路講演会が開催され、古池美彦助教が講演「わたしの仕事 科学研究と進路の悩み」を行いました。生徒の皆さんは、金融、法律、行政、医療など社会において欠かせない様々な職業に関する講座を、それぞれの興味・関心に沿って選択されました。なかでも自然科学に興味のある生徒の皆さんは、古池助教の講座を選択され、研究者としての仕事内容や生活、研究の道へ進むまでの進路選択の考え方などについて知っていただきました。

高校生の皆さんを対象にしているとはいえ、是非とも最先端の学問に触れていただきたいとの思いから、研究対象であるシアノバクテリアの概日時計を担うタンパク質の性質について、丁寧なイントロダクションの上で、深堀りしました。また、研究を通して明らかになった「新しい知識」がデータベースに登録され、論文として出版される過程を知っていただくことで、猛スピードでコロナウイルス感染症に立ち向かうタンパク質科学の底力についても想像してもらいました。教室に映し出された各スライドには関連する教科名を表示し、ひとつの専門分野・職業といっても、学校で学習する様々な教科の知識や考え方が複合的に求められることをお伝えしました。

講演は、生徒の皆さんに頷いてもらったり、あるいは返答やたくさんの鋭い質問をしていただきながら、にぎやかに進みました。高校生のころの興味、関心、悩み事、当時のエピソードを織り交ぜましたので、もしかすると身近に感じていただき、進路を決めるうえで「他者との対話」が重要であることも感じてもらえたのかもしれません。直近に理科で学習されたタイムリーな内容もあったようで、普段の教科学習と今回の講演会が有機的に作用し、皆さんの進路選択の一助になっていれば幸いです。

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(古池美彦 記)