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2022/08/02

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大森賢治教授が内閣府/JSTムーンショット型研究開発事業のプロジェクトマネージャーに決定:「大規模・高コヒーレンスな動的原子アレー型・誤り耐性量子コンピュータ」

光分子科学研究領域の大森賢治教授が、科学技術振興機構(JST)「ムーンショット型研究開発事業」のムーンショット目標6「2050年までに、経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現」の研究開発プログラム「大規模・高コヒーレンスな動的原子アレー型・誤り耐性量子コンピュータ」のプロジェクトマネージャー(PM)に決定しました。

「ムーンショット型研究開発事業」は、内閣府の主導により、超高齢化社会や地球温暖化問題など重要な社会課題に対し、我が国発の破壊的イノベーションの創出を目指し、従来技術の延長にない、より大胆な発想に基づく挑戦的な、そして人々を魅了する、野心的な目標(ムーンショット)の実現を推進するための、国家的な大型研究プログラムです。

目標6では、従来のコンピュータの進歩が限界に達しつつあるなか、爆発的に増大する情報処理の需要に対応する量子コンピュータの開発を目指します。多様、複雑で大規模な実社会の問題を量子コンピュータで解くためには、量子的な誤りを直しながら正確な計算を実行する、誤り耐性型汎用量子コンピュータの実現が鍵となります。

大森教授のプロジェクトでは、光ピンセットを用いて大規模に配列させた冷却原子量子ビットの各々を、自在かつ高速に移動させつつゲート操作、誤り検出・訂正を行う動的量子ビットアレーの実装、および産学連携の下での構成要素の統合・パッケージ化による高い安定性とユーザビリティの達成により、誤り耐性量子コンピュータの実現を目指します。

内閣府/JSTムーンショット型研究開発事業:https://www.jst.go.jp/moonshot/

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分子研・大森グループの超高速量子コンピュータ