分子科学研究所

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2022/11/24

アウトリーチ

瀬川泰知先生の出前授業(2022年10月26日実施)

10月26日(水)に生命・錯体分子科学研究領域の瀬川泰知准教授が、岡崎市立三島小学校の6年生を対象に「金属から『電子』を取り出してみよう!」と題した出前授業を行いました。瀬川准教授に加えて瀬川グループの大学院生4名が実験補助を行いました。

1つめの実験では、「硝酸で銅を溶かす」「王水で金を溶かす」という実験を通して、溶けやすい・溶けにくい金属があること、使う酸の種類を工夫することでいろいろな金属を溶かせることを紹介しました。金箔が溶ける瞬間は各テーブルで歓声が上がりました。

2つめの実験では、アルミニウム片、銅片、食塩水を使った電池を作成し、電子オルゴールを鳴らす実験を行いました。アルミニウムの方が銅よりも電子が引き抜かれやすいという性質を利用していること、このような簡易な電池から改良が重ねられて現在の乾電池やバッテリーになっていることなどを紹介しました。

実験後、「電子ピアノや電子レンジなど何気なく使っている電子という言葉について知ることができた」「金を溶かせる王水というものがあることにびっくりした」「金属と食塩水で電池が作れるのなら災害のときに使えるのでは」という感想や、「銅が溶けると青くなるのはなぜ?」「金属が酸に溶けるときに熱くなるのはなぜ?」「なぜ食塩水に電気が流れる?」などたくさんの質問がありました。

(瀬川泰知 記)