分子科学研究所

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2022/12/22

アウトリーチ

豊田朋範先生の出前授業(2022年11月30日実施)

11月30日(金)に岡崎市立新香山中学校の2年生の1クラスを対象として、「低温が創る食品や料理、そして超伝導―低温の世界と不思議に触れてみよう―」と題した出前授業(サイエンスセミナー)を行いました。本授業は、主講師 豊田朋範 技術職員、副講師 片柳英樹 助手の2名で実施しました。

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生徒さんにもなじみ深いチョコレートやアイスクリームを題材に、低温と食品の関係をお話しました。
チョコレートやアイスクリームの歴史は200年程度という事実に、生徒さんは驚いた様子でした。

 

生徒さんが学習中という抵抗に話が及んだ後、開発した実験教材で抵抗と温度の関係性を観察する実験を行いました。ほとんど見たことがないというドライアイスを講師が破砕する時点で早くも生徒さんの関心は最高潮に達し、タブレットを手に筆者を取り囲みました。

生徒さんは、グループ単位で配布された実験教材を試行錯誤しながら組み立て、実験を開始しました。資料で見るものと実際に見るものではリアリティが全く違います。スクリーンやタブレットに映された手順を見ながらでもなかなか難しかった様子。それでもグループで協力して実験教材を組み立て、配線することが出来ました。

実験の途中、講師が液体窒素を汲む際、タブレットで撮影したり、実験の手を止めて注視したりと、生徒さんにとっては新鮮な光景や現象の連続のようでした。

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生徒さんはグループで協力して、実験教材を組み立てました。
試行錯誤しながら楽しく、真剣に組み立てる様子は、理科や実験への関心の高さを感じました。

 

最後は駆け足になってしまいましたが、生徒さんは低温が実は豊かな生活を支える重要なものであること、超電導の課題に今も多くの人々が挑戦していることなど、目を輝かせて聞き入っていました。アンケートでも総じて大変好評で、今後も生徒さんの理科への関心を高める実験教材の開発や改良を進めていきたいと思います。

このたびの出前授業にあたり、理科ご担当の宇都宮慎先生をはじめ新香山中学校の先生方には大変お世話になりました。ありがとうございました。

(豊田朋範 記)