お知らせ
2023/02/28
アウトリーチ
2月10日に愛知県立岡崎北高等学校でAdrian Urban総研大学生が英語講演（Science English）を行いました。
岡崎北高校は大規模な学校で驚きました。私が以前通っていたドイツのコーズフェルト校よりもずっと大きかったです。日本の高校生活については、以前から知りたいと思っていて、今回は、ある意味ちょっとしたタイムマシンのような経験でした － ただ今回は、教壇に立ったのですが。生徒さんたちも先生方も、とてもフレンドリーな感じでした。大学院レベルの物理学を英語で高校生に紹介するのは大変でしたが、それでも多くの生徒さんたちに、私の研究の要点をつかんでもらえたと思います。「あ、そうか！」と思ってもらえるところがあれば、どんどん議論は進むものなんですね。とてもいい経験になりました。
難しいことを易しく説明することは、自分の研究を生徒さんたちに伝える、というだけでなく、自分の研究を本当に理解することや、時に視野が狭くなってしまうのを防ぐことに役立ちます。「研究の面白さはわかりましたが、その成果は実生活の何に役立つのでしょうか？」という、よく受ける質問から、単なる好奇心を超えて、自分の研究ついて、より広い視野を持つこともできます。何しろ私は文部科学省の奨学金をいただいているのですから、自分の研究について、日本の皆さんに知っていただく必要があると思っています。これは、より地に足がついた研究のためにもなります。こうした活動はまだまだ足りていないと思いますし、何よりとても楽しいですよ。このたびの機会を与えてくださった岡崎北高校の皆様に感謝いたします。将来皆さんが、大学院生や博士研究員、あるいはもしかしたら教授になって、分子研で、またお会いできるといいですね。（Adrian Urban 記）
