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演 題 | 「金属内包フラーレン研究の新展開 ― 基礎と応用」 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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日 時 | 2005年11月07日(月) 9:55 より 2005年11月08日(火) 15:40 まで | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
場 所 | 岡崎コンファレンスセンター 2階小会議室 |
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概 要 | 金属原子をフラーレンケージに内包した金属内包フラーレンの研究が始まっておよそ15年になろうとしています。その特異的構造から当初より化学者や 固体物理学者の注目を集めてきましたが、分取できる高純度試料が極微量のため多くの研究が基礎的側面に限られてきました。これまでに周期律表のかなりの金 属原子並びに窒素、リン、水素、及び希ガス原子が炭素ケージ内に内包されることが報告されており、これら内包フラーレンファミリーの分子構造、反応性、電 子構造、結晶構造等が徐々に明らかになってきました。一方では未解明の問題も多く、包括的な理解にはほど遠いのが現状です。これまでの研究で基本的方法論 が示され、それらが個々の金属内包フラーレンに適用され、各々の性質が次第にわかってきたので、いよいよ本格的な研究を展開することで、金属内包フラーレ ンの統一的理解を目指す段階に入ったと言えます。他方、金属内包フラーレンの固体物性については、その端緒が見えてきた所であり、「電子デバイス材料への 応用」と言う当初より期待されていた側面への取り組みはようやく始まったばかりです。 本研究会の主題は、金属内包フラーレン研究のこれまでの成果を総括し、今後の展開、とくに基礎的側面で解決すべき重要な課題を整理して、さらに 開発や応用への道筋をつけることを目指しています。実験と理論の専門家が大局的な立場から議論することは,金属内包フラーレン研究を質的・量的に発展させ るために重要と考えます。なお、講演内容は、金属内包フラーレンの話題に限定されることなく、フラーレン誘導体やナノチューブとフラーレンの複合系など 様々なカーボン物質にまで対象を広げ、固体物理・化学・分光学・材料・デバイス応用・ナノテクなどの分野の幅広い年齢層の研究者から、研究の現状と今後の 展望をお話しして頂く予定です。
主催:自然科学研究機構分子科学研究所 |
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お問合せ先 | 見附孝一郎(分子科学研究所 0564-55-7446、mitsuke@ims.ac.jp) |