分子科学研究所

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第61回分子科学フォーラム

演 題 「新発見の113番元素」
日 時 2006年01月11日(水) 16:00
講演者 森田 浩介 (独立行政法人理化学研究所和光研究所・先任研究員)
場 所

岡崎コンファレンスセンター大会議室

概 要

2004年7月、理化学研究所のリニアック加速器施設で、113番元素の同位体である原子核(質量数278)を合成し、その崩壊を観測することに成功し た。原子番号83のビスマスの標的に原子番号30の亜鉛のビームを照射し、標的核とビームの核の融合反応によって合成された核は、検出器であるシリコンの 結晶中に打ち込まれ、そこで4回のアルファ崩壊を繰り返した後、最後は自発核分裂によって崩壊した。4回目のアルファ崩壊と最後の自発核分裂は、すでに他 の研究者により観測されている原子番号107と原子番号105の同位体の崩壊に一致しており、観測された一連の崩壊が原子番号113、質量数278の核で あることが実験的に示された。この核は、実験的に原子番号と質量数が決定されたものとしては、ともに最大値を持ち、新元素発見の可能性があると考えている。

【分子科学フォーラムについて】
市民の方々に分子科学やその他の分野の第一線の研究成果をわかりやすく紹介する講座で、1996年に開講し年4回(2008年までは年6回)開催しています。皆様のご来場をお待ちしています。

その他

16時から17時過ぎまで(15時半からお茶・お菓子を用意いたします)