分子科学研究所

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第784回コロキウム 

演 題 「セラミックレーザーの進展」
日 時 2006年04月12日(水) 16:00
講演者 池末明生((株)ワールドラボ)
場 所

研究棟201セミナー室

概 要

四準位レーザーであるNd:YAGは、すでに代表的な固体レーザー材料として、医療、金属加工やその他工業分野で広範囲に利用されているである。と ころで、この材料は一般にYAG単結晶に、1064nm波長における発光中心としての少量のNd3+イオンが使われている物である。ところで、 Nd:YAGは単結晶でなければ高性能レーザーとならないのであろうか?このような素朴な疑問よりスタートし、筆者は1994年に多結晶Nd:YAGセラ ミックを用いて初めてレーザー発振を実現した。講演では、エピソードを交えながら、以下の内容につき詳述したい。

・シンプルな固相反応・真空焼結による高品質Nd:YAGセラミックの作製法。

・Nd:YAGセラミックとCz法Nd:YAG単結晶の熱機械的特性比較。

・同上光学特性の比較。

・セラミック材料によるレーザー発振特性 (a) 高効率、高ビーム品質レーザー, (b) ns~fs域のパルスレーザー, (c) ハイパワー青、緑色レーザー など。