分子科学研究所

サイト内検索

研究・研究者

研究会・セミナー

セミナー・イベント詳細

Open seminar

演 題 「スピン軌道相互作用の非可換ゲージ場理論と完全スピン濾過」
日 時 2007年02月21日(水) 15:00
講演者 羽田野直道 (東大生産研)
場 所

分子研 南実験棟102号室

概 要

2次元系におけるラシュバおよびドレッセルハウスのスピン軌道相互作用がヤン-ミルズの非可換ゲージ場 とみなせることを示す。ゲージ場の生成する物理的場は電子の波動関数にスピンに依存した位相(しばしばアハロノフ-キャッシャー位相と呼ばれる)を与え る。アハロノフ-ボーム輪にこの非可換場と通常のベクトル場を一緒に加えると、全エネルギーにわたって、スピンの一方の成分は完全に弱めあい、他方の成分 は完全に強めあう干渉の条件が得られる。これにより完全なスピン・フィルターを作ることができる。

お問合せ先

米満賢治(理論分子科学研究系)