分子科学研究所

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第67回分子科学フォーラム

演 題 「宇宙史の暗黒時代に迫る−最遠銀河の発見、補償光学、次世代望遠鏡−」
日 時 2007年02月28日(水) 16:00
講演者 家 正則(自然科学研究機構 国立天文台・教授)
場 所

岡崎コンファレンスセンター大会議室

概 要

講演者のグループは、すばる望遠鏡を用いて128億8000万光年の距離にある銀河を発見しNature誌で発表した。これはこれまで人類が確認した最も 遠い銀河であり、約137億年前に起こったビッグバン宇宙の誕生後わずか7億8千万年後の時代の姿を見ていることになる。遠くを見て宇宙の過去を探る宇宙 考古学の最近の発展とその意義について講演する。

このような研究の発展の影にはたゆまない技術開発がある。講演者のグループは大気のゆらぎを打ち消す補償光学系の開発を進めてきたが、第2世代の補償光学 系とレーザーガイド星生成システムが完成した。人工的に上層大気中にレーザーで明るい疑似星を光らせる新技術の完成は、宇宙考古学をおおいに発展させるも のと期待している。この技術を搭載した次世代の直径30mクラスの超大型望遠鏡を国際協力で建設する構想についても紹介したい。

【分子科学フォーラムについて】
市民の方々に分子科学やその他の分野の第一線の研究成果をわかりやすく紹介する講座で、1996年に開講し年4回(2008年までは年6回)開催しています。皆様のご来場をお待ちしています。