分子科学研究所

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演 題 「高レベルスクイーズド光生成とその応用」
日 時 2007年09月11日(火) 15:00
講演者 古澤 明(東京大学大学院工学系研究科・教授)
場 所

研究棟2階 201セミナー室

概 要

高レベルスクイーズド光生成は量子情報処理や超精密測定にとって非常に重要である。従来のスクイージングレベルの世界最高記録は、カリフォルニア工科大が 1992年に記録した-6dBであった。我々は2006年、14年ぶりにその世界記録を更新し、-7dBのスクイージングレベルを達成した。さらに、 2007年、実験 装置の安定化等により-9dBのスクイージングレベルを達成した。
この成功には2つの意味がある。1つはもちろん、スクイージングレベルの向上により、例えば量子テレポーテーションのフィデリティが原理的には約0.9ま で高まることである。もう1つは、このスクイーズド光は非常に純粋(例えば-3dBのスクイーズと+3dBのアンチスクイーズ)であり、スクイーズド光の 特徴で ある偶数光子の重ね合わせの状態が「教科書通り」に実現できていることである。
我々は、これらの両方の特徴をそれぞれ応用し、高レベル量子テレポーテーションやシュレディンガーの猫状態を生成した。本講演では、これらについて述べる。

 

お問合せ先

平等拓範(分子制御レーザー開発研究センター)