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演 題 | 「スピンクロスオーバー転移と外場による状態制御」 |
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日 時 | 2007年10月11日(木) 15:00 |
講演者 | 西野正理 (物質・材料研究機構) |
概 要 | このたびスピンクロスオーバー錯体の理論研究を進めておられる物材機構の西野正理さんに講演と詳細な議論をしていただくことになりましたので、ご案内申し上げます。 スピンクロスオーバー(SC)現象は、温度や圧力の変化により個々の スピンが Low Spin (LS)状態とHigh Spin (HS)状態の間で遷移する現象である。SC化合物の中には、光照射によるLS状態とHS状態のスイッチング現象を示すものがあり、光機能性デバイスへの 応用の可能性からも注目されている。また、励起状態を経由して現われる動的特性は緩和現象の分析という立場からも興味深い。このような外場(光、磁場、圧 力、温度等)によるSC転移は、磁性イオンの電子状態の変化ばかりでなく、分子振動や構造の変化を伴う協力的相転移であると考えられる。ここでは協力現象 のモデルを紹介し、外場による状態制御の方法について考察する。 |
お問合せ先 | 米満賢治(理論・計算分子科学研究領域) |