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演 題 | 「αへリックス蛋白質中での振動子ポーラロンによる生体エネルギー伝播と量子音波」 |
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日 時 | 2008年01月16日(水) 16:00 |
講演者 | Prof. Tomio Petrosky (Center for Complex Quantum Systems, Department of Physics, University of Texas at Austin, USA) |
場 所 | 研究棟201セミナー室 |
概 要 | αヘリックスタンパク分子内における生体エネルギー移動の新しいメカニズムとして、量子音波を提案する。われわれが見出した量子音波は、確率振幅のレベル ではなく、分布のレベルにおける線形波動方程式に従う。この量子音波は、αヘリックス分子において熱的フォノンとのランダムな散乱過程によって生じるた め、このメカニズムによる励起エネルギー移動は生体温度においても安定して分子中を伝わる。これは、有限温度においてダビドフソリトンが崩壊してしまうこ とと極めて対照的である。
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