分子科学研究所

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演 題 「スクイーズド光を用いた量子情報処理」
日 時 2008年09月30日(火) 14:00
講演者 古澤 明 (東京大学大学院工学系研究科・教授)
場 所

分子科学研究所 研究棟2階 201セミナー室

概 要

近年、量子テレポーテーションを基本とした「オフライン」量子情報処理が精力的に研究されている。その最も大きな利点は、入力状態に直接難しい量子操作を施すことなく、難しい量子操作を最初の状態準備に押し込めていることにある。
最初の状態準備では、ある特定の状態に対して所望の量子操作を施すだけで、任意の入力状態に対する量子操作ではなくなるため、飛躍的に操作が容易になる。 また、量子状態メモリーが可能となれば、最初の状態を保存し、オンデマンドに取り出して用いることができ、フォールトトラレントな量子情報処理実現の切り 札とも期待されている。さらに、この手法は量子クラスター状態を用いたone-way量子情報処理の基本要素ともなっているため、非常に応用範囲が広く なっている。本講演では、これらについて概観し、現在の我々の取り組みについて紹介する。

お問合せ先

平等拓範(分子制御レーザー開発研究センター)