研究・研究者
研究会・セミナー
| 演 題 | 「New EDM Search with ThO」 |
|---|---|
| 日 時 | 2008年11月10日(月) 16:00 |
| 講演者 | Professor John Doyle (Harvard University) |
| 場 所 | 分子科学研究所 研究棟201セミナー室 |
| 概 要 | ACME (Advanced Cold Molecule EDM) seeks to improve the search for the permanent electric dipole of the electron by a factor of 1000. Almost all extensions of the Standard Model predict and e- EDM in a range only a factor of 100 smaller than the current limit. If found, an e-EDM in this range would help to verify SUSY, specify time-reversal violating phases and perhaps explain the matter- antimatter asymmetry we observe in the universe. The large improvement expected in ACME is due to a new type of molecular beam source, and a near ideal molecule (ThO). Preliminary results on creation of a cold ThO beam will be presented. |
| その他 | Doyle教授は、世界に先駆けて極低温分子を実現させたことで知られています(http://www.doylegroup.harvard.edu/)。本フォーラムでは、この極低温分子の応用例として、電子１個の電気双極子モーメントの測定を目指したご研究について講演される予定です。電子は完全な球体か？ それとも歪んでいるのか？ このことは、物質－反物質の非対称性にも関係すると言われています。 分子分光は分子研創設以来の柱の一つですが、本フォーラムでは、近年の極低温分子の実現によって、これまで主に化学の研究分野であった分子分光 が、基礎物理学の検証に大きく貢献するかもしれない、という話をしていただきます。化学と物理学を大きくカバーする、これからの分子分光の可能性が見えて 来るかもしれません。 |
| お問合せ先 | 大森賢治 |
