分子科学研究所

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分子研研究会

演 題 「ビラジカル化学とその展望」
日 時 2009年01月05日(月) 13:00
場 所

分子科学研究所 山手3号館2階大会議室

概 要

ビラジカルは均一的な結合開裂と形成を伴う化学反応の重要な中間体であるが、通常その寿命は極めて短く、電子構造を含むその化学種の本質には不明な点が多 い。最近、基底一重項ビラジカルの発生、安定化、単離が報告されるようになったが、その化学種の本質的な理解には至っていない。分子内の二つのラジカルの 相互作用が強く反強磁性的な場合、閉殻分子となる場合が普通である。シングレットビラジカルと閉殻分子の本質的な違いは何なのか。これまで、構造有機化 学、理論化学、反応有機化学の各分野で個別に進展を見せている本課題について統一的な議論をし、有機化学の新しい一つの方向性を展望することが目的である。

発表形式 講演
締 切 2009年2月26日
会 費

無料(5日終了後、懇親会(有料)を予定)

提案者

安倍 学(広島大院理)、櫻井英博(所内対応

 

プログラム(暫定)

3月5日(木)

12:30~

受付

13:00~13:10

開会(趣旨説明)  井上克也(広島大院理)

座長:井上克也
13:10~13:40

阿波賀 邦夫(名大物質科学国際研究センター)

「有機ラジカルエレクトロニクスへの展開」

13:40~14:10

森田 靖(阪大院理)

「π電子拡張型フェナレニルラジカルの新展開」

14:10~14:40

久保 孝史(阪大院理)

「非局在型一重項ビラジカルにおける不対電子間相互作用の実験的考察」

休 憩
座長:久保孝史
15:00~15:30

大塚 雄一(兵県大物質理)

「拡張ハバード模型による1重項ビラジカル電子状態の解析」

15:30~16:00

中野 雅由(阪大基礎工)

「開殻分子系の非線形光学効果の理論」

16:00~16:30

奥村 光隆(阪大院理)

「p-NPNN分子結晶の磁気的相互作用の理論的研究」

16:30~17:00

山口 兆(阪大極限量子科学研究センター)

「化学反応における軌道対称性の破れの理論」

中筋 一弘(福井工大) 総括・コメント(1)

18:00~

懇親会

 

3月6日(金)

座長:松田健児
9:00~9:30

鈴木 修一(阪市大院理)

「シングレットジラジカルカチオン:2位電子ドナー置換ピレンジ(ラジカルカチオン)種の基底状態について」

9:30~10:00

忍久保 洋(名大院工)

「コロール二量体のビラジカル性」

10:00~10:30

星野 由雅(長崎大教育)

「ポリイン系スペーサーを有する金属錯体とシングレットビラジカル」

休 憩
座長:森田 靖
10:45~11:15

平井 克幸(三重大生命科学支援センター)

「長寿命三重項ジアリールカルベンの発生と反応」

11:15~11:45

松田 健児(京大院工)

「π結合の組み換えとシングレットビラジカル」

11:45~12:15

阿部 二朗(青学大理工)

「非局在一重項ビラジカルの電子構造」

昼 食
座長:阿部 二朗
13:30~14:00

稲垣 都士(岐阜大院工)

「軌道位相理論とビラジカルの設計」

14:00~14:30

安倍 学(広島大院理)

「局在化ビラジカルのスピン多重度制御に基づくポリラジカルのスピン整列」

14:30~15:00

久新 荘一郎(群馬大院工)

「14族元素ー14族元素π単結合の結合長制御」

休 憩
座長:安倍 学
15:15~15:45

岩本 武明(東北大院理)

「1,3-ジメタラビシクロブタン長結合異性体の合成、構造と性質」

15:45~16:15

伊藤 繁和(東工大院理工)

「安定なリン複素環一重項ビラジカルオリゴマーの合成と特異な分子内相互作用」

16:15~16:45

池田 浩(阪府大院工)

「励起ビラジカルを用いた新規発光素子(有機ラジカルEL)―ダブレットラジカルカチオンとシングレットおよびトリプレットビラジカルの物質変換―」

岩村 秀(日大院総科) 総括・コメント(2)

 

お問合せ先

広島大学大学院理学研究科 安倍 学
〒739-8526 広島県東広島市鏡山1-3-1  
TEL & FAX: 082-424-7432
E-mail: mabe@hiroshima-u.ac.jp(送信時は@を半角にしてください)

櫻井英博(所内対応)