分子科学研究所

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市民公開講座 第93回分子科学フォーラム

演 題 「ノーベル化学賞を受賞して」
日 時 2012年05月11日(金) 16:30 より 17:30 まで
講演者 鈴木 章(北海道大学名誉教授)
場 所

岡崎コンファレンスセンター
https://www.ims.ac.jp/about/campus/access.html
(東岡崎駅下車 、南(改札出て左側)に徒歩約10分、または名鉄バス⑪番乗り場から竜美丘循環で岡崎高校前下車徒歩2分、岡崎高校横)
※出来る限り公共交通機関をご利用ください。お車でお越しの場合、東岡崎駅前の有料駐車場をご利用ください。

概 要

主催:自然科学研究機構 分子科学研究所
共催:公益財団法人 豊田理化学研究所

 

120511.jpg私は1963〜1965年まで2年間、米国Purdue大学のHerbert C. Brown先生の研究室に留学し、同先生が発見されたHydroboration(ヒドロホウ素化)反応の研究に従事しました。当時Brown研究室には 多くの研究者が参加して同反応の研究をしていましたが、彼等の多くはヒドロホウ素化は面白い反応ではあるけれど、それによって合成される有機ホウ素化合物 は反応性が低く、有機合成の有用な中間体とはならないであろうと考えていました。しかし、有機ホウ素化合物の安定性は短所であるばかりでなく、長所と考え ることもできます。1965年帰国後、有機ホウ素化合物を用いる有機合成に関する研究に従事し、有機ホウ素化合物が有用な有機源として利用できることを明 らかにしました。これらの研究成果の一つが、有機ホウ素化合物と有機ハロゲン化物をPd触媒と塩基の存在下で反応させるとクロス・カップリング生成物が高 收率、高純度で得られることを明らかにしたことです。この研究がノーベル化学賞受賞の対象となったのです。 

 

その他

■入場料
入場料無料です(事前申込不要です)。
※講演前にコーヒータイムを設けています。お茶やお菓子とともに談笑をお楽しみ下さい。

 

☆イベント情報をメールで配信しています。
登録ご希望の方は下記登録フォームよりご登録ください。

※https://www.ims.ac.jp/topinfo/event_info_mail.html

 

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【分子科学フォーラムについて】
市民の方々に分子科学やその他の分野の第一線の研究成果をわかりやすく紹介する講座で、1996年に開講し年4回(2008年までは年6回)開催しています。皆様のご来場をお待ちしています。

お問合せ先

自然科学研究機構 岡崎統合事務センター
総務課企画評価係 ℡0564-55-7125  forum@ims.ac.jp