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演 題 | 「What do we learn about photosynthetic light harvesting from long-lived electronic coherence?」 |
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日 時 | 2012年09月27日(木) 16:00 |
講演者 | 石崎章仁 若手独立フェロー(特任准教授)(分子科学研究所) |
場 所 | 分子科学研究所 研究棟 201セミナー室 |
概 要 |
光合成は光という物理エネルギーを細胞が利用可能な化学エネルギーに変換する分子過程であり、糖の生成を通して地球上のほぼ全ての生命活動を維持している。太陽光の強度が弱い場合には、捕獲された光エネルギーは色素分子の電子励起エネルギーとなりほぼ100%の量子収率で反応中心タンパク質へ輸送され一連の電子移動反応を駆動する。広大な物理空間にありながら、また絶え間ない分子運動と揺らぎの中にありながら電子励起エネルギーはどのようにして反応中心へ迷子にもならず一意的に辿り着けるのだろうか? その驚異的な量子収率の本質的な分子科学的起源の解明には未だ道遠くと言わざるを得ないのではないだろうか。 |
お問合せ先 | 櫻井英博(分子スケールナノサイエンスセンター)(2012年度コロキウム委員) |