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演 題 | 「天文学と物理化学:銀河中心のH3+」 |
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日 時 | 2012年11月07日(水) 14:00 |
講演者 | 岡武史 Millikan殊勲名誉教授 (シカゴ大学化学科、天文物理学科) |
場 所 | 分子科学研究所 研究棟2階 201セミナー室 |
概 要 |
水素分子に陽子が正三角形に付加したH3+は最も簡単な多原子分子であり、水素プラズマ、従って宇宙空間に最も多量に存在するイオン分子であります。陽子はH2に強く結合していますが他の原子、例えばOが近づくとそれに跳びます。こうしてできたOH+は水素引き抜き連鎖反応によりH3O+になり、それが電子と再結合してH2Oになります。宇宙の水はこうしてできます。このようにH3+は最も基礎的なProton donor即ち酸として星間分子生成の要となります。星は分子雲から産まれるので、H3+は星、惑星系、従って生命の源です。 |
お問合せ先 | 大島康裕 |