分子科学研究所

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第49回光分子科学フォーラム

演 題 「孤立量子系の熱平衡化に関する新しい仮説」
日 時 2013年04月24日(水) 16:30
講演者 渡辺 優 (京都大学基礎物理学研究所 助教)
場 所

実験棟3階 301セミナー室

概 要

孤立した大自由度量子系の熱平衡化のメカニズムについてEigenstate Randomization Hypothesis (ERH)と名付けた新しい仮説を提案する。
これまで、孤立量子系の熱平衡化について、Eigenstate Thermalization Hypothesis (ETH)と呼ばれる仮説が広く信じられていた。
本セミナーでは、まずは孤立量子系の熱平衡化における問題について簡単に説明し、ETHとERHの二つの仮説を紹介する。そして、ボーズハバード模型や1次元ボーズ気体系の数値計算結果から、ETHよりもERHが主に熱平衡化に寄与していることを示す。
[1] Phys. Rev. E 84, 021130 (2011).
[2] Phys. Rev. E 87, 012125 (2013).

お問合せ先

大森賢治