分子科学研究所

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第2回CMSI人材育成シンポジウム

日 時 2013年12月02日(月) 13:00 より 17:00 まで
場 所

実験棟 512号室
(配信元:大阪大学 基礎工学研究科G217)

概 要

京コンピューターの共用が始まって1年が過ぎ、大変多くの利用者が計算を実施、科学的な成果を上げつつあるなか、既に京コンピューターの次のエクサフロップス級のスパコンの実現に向けて話が進められています。しかし、そのような計算機が作られたとき、使う側として直面する問題というものがいくつか挙げられます。その中で今回は2つの事柄に焦点を当てたいと思います。一つが数値誤差で、もう一つは可視化の問題です。

超並列計算機を用いた計算では、数値誤差が発生することがありますが、その原因は特定されているものもいくつかありますが、現実のアプリケーションでは様々なアルゴリズムが混ざり合っているので、原因を特定することが難しい場合があります。計算精度が保証されないと結果は意味をなさなくなるので、これは深刻な問題になります。

一方、大量の計算データを可視化することも、大変難しい場合があります。これには、結果を理解するために可視化しないといけない場合の問題と、結果を一般の人たちに紹介する場面での問題と、各々の場合による難しさも違ってきます。これは、CMSIの中でも分野によって問題の性質が異なり、一括りにはできないものではありますが、この問題もプロジェクトとしては非常に大事な問題ですので、今回取り上げてみました。是非活発な議論を期待したいと思います。

 

http://www.cms-initiative.jp/ja/events/20131202-haishin2

 

主 催 大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究センター
計算物質科学イニシアティブ(CMSI)
プログラム 13:00-13:10 下司雅章(阪大ナノセンター)
      「趣旨説明」
13:10-13:50 大石進一(早大理工)
      「精度保証付き数値計算とスーパーコンピュータ」
13:50-14:20 片桐孝洋(東大情報基盤センター)、黒田久泰(愛媛大)
       「連立一次方程式の反復解法ソルバーにおける並列処理と
       収束精度の問題について」
14:20-14:50 山本有作(電通大)
      「線形計算における誤差解析の事例」
14:50-15:20 Break
15:20-16:00 小野謙二(理研)
      「大規模な計算結果の可視化における課題とアプローチについて」
16:00-16:20 萩田克美(防大)
      「可視化と純粋数学に駆動された計算物質科学の一例
       ~K4フェノール樹脂のDFT計算と古典MD計算へ~」
16:20-16:40 大綱英生(ユタ大)
      「生物学者のワークフローにフィットさせた
       可視化解析ソフトの開発と応用」
16:40-17:00 まとめ

 

お問合せ先

http://www.cms-initiative.jp/ja/events/registrationforms/2013-haishin2-form

会場が15名程度の大きさなので、希望者多数の場合は先着順とさせて頂きます。尚、既にご連絡を頂いている方はご連絡の必要はありません。