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演 題 | 「マイクロ流体デバイス技術の創薬・医療応用」 "Microfluidic devices for pharmaceutical/medical applications" |
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日 時 | 2015年09月18日(金) 16:00 |
講演者 | 竹内昌治 教授 (東京大学 生産技術研究所) |
場 所 | 分子科学研究所 研究棟2階 201号室 |
概 要 | マイクロ流体デバイス技術は、MEMS技術とともに発展してきた。微細加工技術を利用して、微小流路や反応容器を作成し、バイオ研究や化学工学へ応用するためのシステムを総称している。たとえば、入口が2つ、出口が1つのY字型の微細流路(流路幅は数百ミクロン程度)を作り、一方に赤液、他方に青液を適当な速さで流すと、交差して一本となった流路では、赤と青が混ざることなく、2層のきれいな層流になる。ここに細胞や分子などを配置しておけば、それぞれの生体試料を赤と青の2種類の薬品で局所的に刺激ができる。また、微細加工で、小さな容器を作れれば一分子の挙動が見えることもわかってきた。このようにマイクロ流体デバイス技術は、これまで扱い難かった流体や生体材料を制御性良く操作できる画期的な技術として注目されている。本講演では、マイクロ流体デバイスを使った人工の脂質2重膜や3次元組織を形成する技術などを紹介し、それらの創薬・医療応用について概説する。 |
お問合せ先 | 正岡重行&飯野亮太(2015年度コロキウム委員) |