分子科学研究所

サイト内検索

研究・研究者

研究会・セミナー

セミナー・イベント詳細

理論・計算分子科学研究領域オープンセミナー

演 題 「遠紫外分光法を利用した物質の電子状態研究 ~酸化チタン・イミダゾリウム系イオン液体・アルミプラズモンを中心に~」
日 時 2016年03月16日(水) 13:30 より 14:30 まで
講演者 田邉一郎 博士 (関西学院大学)
場 所

分子科学研究所 南実験棟 408号室

概 要

波長200 nm以下の遠紫外域では、ほぼ全ての物質が電子励起に基づく強い吸収を持つ。しかし、その非常に大きい吸光係数の故に、遠紫外域における分光研究はガス状態での測定が大半であった。我々は 減衰全反射法(ATR法)を採用した新しい遠紫外分光装置を開発することで、光路長を100 nm以下にまで短縮し、液体や固体の凝集相におけるスペクトル測定を実現した[1]。この新しい遠紫外分光法を利用した、金属酸化物半導体やイオン液体などの電子状態研究について、またアルミニウムを利用した新たな表面プラズモン共鳴センサーの開発に向けた研究などについて紹介する[2]
 

[1] Y, Ozaki, S. Kawata, Ed., Far- and Deep-Ultraviolet Spectroscopy, Springer, Berlin, 2015;I. Tanabe, Ch. 6 The electronic structure of TiO2 studied by far-ultraviolet and deep-ultraviolet spectroscopy.

[2] I. Tanabe, Y. Ozaki, Chem. Commun. 50, 2117-2119 (2014);  I. Tanabe, T. Ryoki, Y. Ozaki, Phys. Chem. Chem. Phys., 16, 7749-7753 (2014); I. Tanabe, T. Ryoki,Y. Ozaki, RSC Advances, 5, 13648-13652 (2015); I. Tanabe, Y. Yamada,Y. Ozaki, ChemPhysChem, 17,516-519 (2016).

お問合せ先

江原正博