分子科学研究所

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演 題 「化学・生命科学系の理学教育における3Dプリンタの活用」
日 時 2016年08月30日(火) 10:30 より 11:30 まで
講演者 望月祐志 教授 (立教大学理学部化学科)
場 所

研究棟2階 201セミナー室

概 要

ここ数年、3Dプリンタへの関心が急速に高まっています。3Dプリントでは、コンピュータの中で作成した造形データを樹脂や焼結金属によって直接「印刷物」として出力するので、最終的な部品・製品を高い自由度で短期間・低コストで製造することが可能となり、3Dプリンタは主に「ものづくり」の分野で革命を起こすと期待されています[1,2]。また、科学技術の研究開発の現場でもモデル作成やプロトタイピングなどでも注目されています。特に、3Dプリント物の分子モデルとしての価値と潜在力は高く、川上[3,4]によって先導的な事例が報告されています。一方、3Dプリンタを理学教育に系統的に展開している所は国内では未だありません。そこで、立教大学理学部では2015年度から2年間の計画で「3Dプリンタの理学教育での活用」をプロジェクトとして運営し(望月は企画者&実施責任者)しています。ここまで、実際の授業やプレゼンテ―ションで多様な成果が出ており、メディアにも取り挙げていただいています[5,6]。今回は、3Dプリンタの活用体制と化学分野と生命科学分野の実応用についてご紹介したいと思います。

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[1] ホッド・リプソン&メルバ・カーマン, 2040年の新世界: 3Dプリンタの衝撃, 東洋経済新聞社 (2014).
[2] 田中浩也, SFを実現する3Dプリンタの想像力, 講談社 (2014).
[3] M. Kawakami, Rev. Sci. Instr., 83 (2012) 084303.
[4] 川上勝, 高分子, 63 (2014) 524 & 川上勝, 生物物理, 55(2015) 104.
[5] 週刊マイ3Dプリンター, 45号, 立教大学の紹介記事, デアゴスチーニ (2015).
[6] マイナビニュース・テクノロジー, 2016/5/30配信, <http://bit.ly/2ati2W9>.

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飯野亮太(内線:5230)