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演 題 | 「基礎研究が拓く水素の科学」 |
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日 時 | 2019年01月11日(金) 16:30 より 17:30 まで |
場 所 |
岡崎コンファレンスセンター |
概 要 | 講演1 『水素のマイナスイオン“ヒドリド”を伝導するセラミックス』分子科学研究所 准教授/小林 玄器
水素は最も身近な元素の一つですが、周囲の環境に応じて原子、分子、イオンなどの多様な状態をとるなど、興味深い特徴を持っています。イオンとしては、多くの物質中でプラスイオン(プロトン:H+)として存在しますが、近年、酸化物などの既存の物質中にマイナスイオン(ヒドリド:H‒)として存在できることが解ってきました。ヒドリドは、固体内を高速で伝導し易い特徴を持っているだけでなく、非常に強力な反応性を有しており、次世代蓄電・発電デバイスや触媒反応への応用が期待されています。本講演では、このヒドリドを伝導するセラミックスの研究開発と電解質材料としての応用可能性について紹介します。 講演2 『水分子の向きが揃った特殊な結晶氷の生成』分子科学研究所 准教授/杉本 敏樹
私たちの身の回りにある水分子は2個の水素原子と1個の酸素原子からなる分子です。多数の水分子が水素を介して結合した固体物質を結晶氷と呼びます。通常は、結晶氷の中の水分子の向きはバラバラ(無秩序)な方向を向いています。本講演では、この無秩序な水分子の配向を秩序だって整列させる基礎研究について紹介します。分子の気持ちを体感して下さい。 |
その他 |
【入場料】無料(事前申込不要)。定員は200名です。
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お問合せ先 |
自然科学研究機構 岡崎統合事務センター |