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演 題 | 「分子キラリティによる電流/スピン流変換機能の創出」“Charge-to-Spin Current Conversion by Chiral Molecules” |
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日 時 | 2020年07月22日(水) 15:00 |
講演者 | 須田 理行 准教授(京都大学大学院) |
場 所 | 本講演は、COVID-19が拡散している深刻な情況に鑑みWEBにて開催いたします。 |
概 要 |
分子のキラリティと物理現象のキラリティを統合する“真のキラリティ”は「空間反転対称性Pは破るが、純粋回転Rと時間反転対称性Tとの組み合わせRTは破らない」と定義される。すなわち、(非スピン偏極)電流はアキラルな現象と定義されるのに対し、スピン偏極電流はキラルな現象と定義することが出来る。この事実は、電流からスピン偏極電流へのキラル分子による物性変換の可能性を示唆する。実際に近年、R. Naamanらによりキラル分子によるスピン選択性:“Chiral-induced Spin Selectivity (CISS) effect”が報告され、外部磁場や磁性体を用いない新たなスピン偏極電流の生成法として注目を集めつつある。
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お問合せ先 | 小林玄器、草本哲郎 (2020年度コロキウム委員) |