分子科学研究所

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研究会「生命の分子システムの理解に向けて何を創れば良いか?」

日 時 2023年05月27日(土) 9:15 より 17:25 まで
場 所

自然科学研究機構 山手キャンパス3号館2F西 大会議室(原則対面)

https://www.ims.ac.jp/about/campus/shonai.html

主 催 自然科学研究機構 生命創成探究センター (ExCELLS)、分子科学研究所 (IMS)
概 要

 近年、「創って理解する」研究への関心や認知度が高まりつつあります。生命を構成する部品の一つであるタンパク質を例に挙げれば、その設計や合成の技術が格段に向上し、そこにクライオ電子顕微鏡による構造観察やAIを用いた構造予測の技術が加わることで、デザイン → 合成 → 機能構造評価 → デザイン → … という研究サイクルを回すための基盤が急速に整備されています。しかしながら、複雑なタンパク質複合体や目的の機能を発現する酵素活性部位を精密に設計・合成することは未だ容易ではありません。さらに、生命体を構成する部品の多様性を考慮すれば、タンパク質に加えて、糖、核酸、脂質などの生命分子が織りなすダイナミックな分子システムを対象に「創って理解する」研究を展開することが今後ますます重要になるのではないでしょうか。
 生命創成探究センターは「みる・よむ・つくる」のアプローチで「生きているとは何か?」という問いに、そして分子科学研究所は「化学や物理学」のアプローチで「物質の基本構成単位である分子やそのシステムに対する体系的理解」に挑む研究組織であり、両者の協力体制のもと、「創って生命を理解する」研究を活性化するための体制を強化したいと考えています。本研究会では、複雑かつ高度な分子や分子システムを扱われている第一線の研究者に最新の研究成果をご紹介頂くとともに、「これからの10年を見据えて、どのような分子や分子システムを創るべきか」等についてもご提案やご議論をお願いしたいと考えています。

プログラム(調整により多少前後します)

09:15 - 09:25 
渡辺 芳人(分子科学研究所 所長)
開会のご挨拶

 

09:30 - 10:15 
鈴木 雄太(京都大学白眉センター)
タンパク質デザインによるバイオナノロボットの創生を目指して(仮題)

10:25 - 11:10 
新津 藍(理化学研究所 開拓研究本部・JSTさきがけ)
膜タンパク質を自在につくり理解するために 
    ― ペプチドデザインによるアプローチ ―

11:15 - 12:00 
岡本 泰典(東北大学 学際科学フロンティア研究所)
生命分子システムの計測・操作・再設計をめざした人工金属酵素の開発

 

12:00 - 13:00 
昼食

 

13:00 - 13:45 
水内 良(早稲田大学理工学術院 先進理工学部 電気・情報生命工学科)
分子から生命が生まれる道筋を解き明かすために

13:50 - 14:35 
松尾 宗征(東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻)
化学で創る生命システム

14:40 - 15:25 
三浦 夏子(大阪公立大学大学院農学研究科)
細胞における代謝酵素群の集合体形成に学ぶ(仮題)

 

15:25 - 15:35 
休憩

 

15:35 - 16:20 
寺坂 尚紘(東京工業大学地球生命研究所)
RNAとタンパク質の協奏的進化による機能性複合体の創成

16:25 - 17:10 
渡邊 千穂(広島大学大学院 統合生命科学研究科)
分子拡散と相分離に対する細胞サイズ空間効果(仮題)

 

17:15 - 17:25 
根本 知己(生命創成探究センター センター長)
閉会のご挨拶

お問合せ先

世話人: 秋山修志(分子科学研究所)、加藤晃一(生命創成探究センター)