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演 題 | 初期の誤り耐性量子コンピュータの実現に向けて |
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日 時 | 2024年08月06日(火) 16:00 |
講演者 | 藤井啓祐 教授(大阪大学大学院工学研究科 量子コンピューティンググループ) |
場 所 | 研究棟201室 |
概 要 | 数十から百量子ビット規模の量子コンピュータが、超伝導量子ビット、イオントラップ、冷却中性原子など様々なプラットフォームで実現されている。これらの量子コンピュータは、NISQ(noisy intermediate-scale quantum computer)と呼ばれ利用が始まっている。素因数分解や量子化学計算などの大規模な計算を精度保証をして実行するためには、エラー訂正機能をもった誤り耐性量子計算が必要となる。誤り耐性量子コンピュータには、100万量子ビットが必要であると見積もられており、現在実現している規模に比べると量子ビット数について4桁の乖離がある。近年、部分的にエラー訂正を用いることで、より少ないオーバーヘッドを用いてNISQで実行可能な規模を超えた量子計算を目指す、初期の誤り耐性量子計算(early fault-tolerant quantum computing: earlyFTQC)が注目を集め始めている。本コロキウムでは、エラー訂正や誤り耐性量子コンピュータの現状について紹介し、earlyFTQCについて我々の取り組みを含めて紹介する。 |
お問合せ先 | 石崎章仁(理論・計算分子科学研究領域) 瀬川 泰知、杉本敏樹(2024年度コロキウム委員) |