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演 題 | 「ポラリトン量子凝縮体で切り拓く有機光エレクトロニクス」 |
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日 時 | 2025年02月10日(月) 14:00 より 15:30 まで |
講演者 | 石井智大(モントリオール理工科大学) |
場 所 | 分子科学研究所 明大寺キャンパス研究棟302号室 |
概 要 | 有機分子の一重項励起子と光共振器に閉じ込められた光子は電気双極子相互作用を媒介して強結合し、ボソニックな準粒子である励起子ポラリトンを形成する。この励起子ポラリトンはBose-Einstein凝縮(BEC)と呼ばれる波動関数の位相状態が揃った量子状態を室温で形成することができるため、分子上に局在しているFrenkel 励起子に対して非局在的な性質を持たせることができる。このような BEC波動関数の非局在性を利用することにより、有機分子の電荷移動(CT)特性を自在に制御できるため、有機分子の電荷移動度の向上や分子内CTに起因する熱活性遅延蛍光特性の効率化が期待されている。本講演では、励起子ポラリトンの概念の導入から始め、自身の研究内容も含め励起子ポラリトンの最新の研究動向について議論する。 |
お問合せ先 | 篠北啓介(物質分子科学研究領域) |